山北道祖神祭

 山北道祖神祭は、その名の通り山北町で行われる道祖神の祭礼で、大正時代から始まったそうです。詳細はわかりませんが、道祖神の祭は、小正月に行われるようです。山北でも成人の日に行われていたようですが、ハッピーマンデーの影響により、現在では、1月中旬の土・日曜日に行われます。山車(花車と呼ぶそうです。以降、花車と記述します。)は、小型で簡素な物ですが、花傘やモールで派手に飾りつけられた状態で曳き廻されます。お囃子は、川村囃子と呼ばれるお囃子で、どうやら、神田囃子系のお囃子のようですが、テンポが大分違うように感じられました。花車は、前述の通り、小型ですが、形態的には、いわゆる小田原型?に近いようです。車輪は、固定式内輪型の小型4輪で、土台と車輪の間にテコ棒上の木材をかませて、旋回や進行方向の微調整をします。花車の飾りつけは派手ですが、山間の町中を曳き廻される様子は何とも風情があり、楽しい祭です。
※:大体の祭りでは、地区のことを”○○区”とか”○○町”とか呼んでいますが、山北では、”○○庭”と呼んでいるようです。つまり、”○○区”、”○○町”の山車とか屋台とか呼ぶところを、”○○庭”の花車と呼ぶようになっているようです。



2012年1月15日

2016年1月17日
花車の取り廻し 花車は、前述の通り、固定式内輪型の4輪で、土台と車輪の間にテコ棒上の木材をかませて、旋回や進行方向の微調整をします。花車が小型で軽量なためか、大した苦労もなく(見た目です。実際は大変だと思います。)テキパキと取り廻されていました。ですので、巡行もスムーズに進んでいました。
花車の飾りつけ 上記の写真を見ればわかる通り、花車は、派手な花傘(実際に傘状な物だったので”笠”でなく”傘”としました。)や日章旗、モール等で飾られ、デコトラならぬデコ山車といった状態で曳き廻されます。逆にこのような飾りつけが大正や昭和の戦前を思い起こさせ、何とも不思議な感じにさせられます。なお、花傘は、毎年作り直されるそうです。
小田急新松田駅から御殿場線松田駅へ乗り換え、3両編成の一番後の車両に乗り込んだ。山北駅の手前の東山北駅は無人駅だったらしく、一番前の扉しか開かなかった。どうやら、3両編成のワンマンバス状態だったようだ(笑)。山北駅では、全車両の扉が開くとのアナウンスが・・・。ほっと、一息。さて、新松田駅下車あたりから寒さが身に沁みてきた。やはり、山北も寒く駅前のラーメン屋(中華屋?)でビールを1本飲んだだけなのに、トイレは近くなるは、手はかじかむは・・・。巡行中に酒屋も見かけたと思うが、さすがに買う気になれず。だが、祭関係者は、休憩中に普通に缶ビールやら缶チュウハイを飲んでいた。やはり、見ているだけの人間と参加している人間の熱気の差だろうか?
山北体育館前
萩原地蔵堂
樋口橋
山北町役場
室生神社
山北道祖神祭 動画コーナー

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