都留 八朔祭

 八朔とは、八月朔日の略で、旧暦の8月1日を指すようです。この八朔の時に各地で祭礼が行われるようであり、山梨県都留市の谷村町駅周辺でも、八朔祭が行われます。2012年時点での都留市観光関連のHPでは、「第30回ふるさと時代祭り 八朔祭」(注:八朔祭は大きい文字)となっており、現在では、市民祭的位置づけになっているようです。各種イベントも行われ、どうやら、大名行列がメインのようですが、4台の巨大な屋台が曳き廻されます。屋台は、近年に補修されたようであり、全体的に漆塗り、彫刻類は金箔で覆われ、よい状態で保存されています。また、葛飾北斎や人気絵師だった鳥文斎藤原栄之が下図を書いたと言われる豪華な幕が見どころとなっています。車輪は固定式の四輪で、屋台により大八車だったり、板車だったりします。方向転換は、秩父で言うところのギリ廻しだったり、屋台内部からジャッキを使用して屋台を持ち上げる方法でした。お囃子は、屋台が大きいだけあり、多人数が乗り込み、三味線が中心となった曲目が演奏されていました。
※:なお、お囃子ですが、町内によっては、童謡の”ずいずいずっころばし”とかが演奏されていました。



2012年9月1日
巨大な屋台と豪華な幕 八朔祭で曳かれる屋台は、大きな物で近年補修されたらしく、非常に綺麗な状態になっており、見応えがあります。制作年代により?屋台の造りも違っており、見比べるのも楽しいかと思います。なお、彫刻は鬼板・懸魚あたりが主体で多用されていませんが、どうやら、幕類に拘りがあるようです。葛飾北斎が下図を書いたと言われる立体的な豪華な見返り幕なども見どころです。
大名行列 都留市には、勝山城址などがあり、城下町だったためか、大名行列が行われます。実は、こちらの方がメインなのかもしれません。奴さんや槍、馬に乗った殿様、お姫様などなど・・・。かなりの大人数でゆっくりと運行されていました。なお、お姫様は、一般公募で美人さんが選ばれるそうです。
確か当日の天気予報は”くもり”だったような気がするが・・・。現地に向かう途中の日野あたりでゲリラ豪雨。八王子あたりでは、まったく路面も濡れていない状態。何となく、嫌な感じがしたが現地に到着したらポツポツと降っている。昼食休憩していたら本降りになっていた。こんな遠方まで来て、なんてこったと思っていたが、天候も回復し祭らしくなったのでなによりだった。特に、大名行列は雨だと話にならないだろう。最も、昔風に蓑でも被れば、面白いかもしれない。
八朔祭屋台展示庫
都留市博物館ミュージアム都留
生出神社
都留 八朔祭 動画コーナー

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