秩父夜祭

 秩父夜祭は、秩父神社の祭礼で、日本三大曳き山祭に数えられます。4台の屋台と2台の笠鉾(花笠は、めったにつけられることはない。)が曳き回されます。屋台・笠鉾は、すべて国指定有形民俗文化財となっています。お囃子は、言わずとしれた秩父屋台囃子で、楽屋や床下で演奏されます。特に、ギリ廻し中の屋台・笠鉾の回転中等に力強く叩かれる大太鼓の音は聴き応えたっぷりです。巨大で豪華な屋台・笠鉾は、12月3日の昼間などは、比較的じっくり見ることができます。車輪は、大きく頑丈な板車の固定式四輪であり、ギリ廻しと呼ばれる方法で方向転換します(ギリ廻しについては、後述)。最大の見せ場は、団子坂の曳き上げなのでしょうが、残念ながら管理人は、12月3日夜に見物をしたことがありません。但し、昼でも見どころはたくさんあり、充分祭を堪能することができます。
※:12月2日には、二台の笠鉾(中近笠鉾・下郷笠鉾)の曳き廻しは行われません。



2006年12月3日


2007年12月2日

2012年10月7日

2017年12月2日
屋台・笠鉾 よく動く陽明門と形容されますが、たしかに、どの屋台・笠鉾も呆れ返るぐらい豪華です。下世話な話ですが制作当時いくらかかったかしりませんが、今時、こんなものを作ったら・・・。2台の笠鉾は、特別な理由がない限り、花笠をつけることはありません。巡行経路の電線地中化が待たれます。
屋台の見返り幕 4台の屋台の見返り幕(見送り幕?)も豪華で見応えたっぷりです。なぜか、変わった図柄(秩父地方全般に言える)に感じるのは、私だけでしょうか?
宮地屋台:猩々
仲町屋台:海魚
上町屋台:鯉の滝登り
本町屋台:宝船(達磨が目立つため、通称達磨の屋台と呼ばれる。)
ギリ廻し 秩父夜祭の屋台・笠鉾は、前述の通り大きく頑丈な板車の固定式四輪であり、大きな方向転換には、ギリ廻しと呼ばれる方法が取られます。簡単に説明すると、梃子の原理で屋台・笠鉾の後を持ち上げ、中心部に心棒をあてがい、全体を浮かせた状態で旋回します。まさに緊張の一瞬で迫力たっぷりです。見ている方も力が入ります。
屋台歌舞伎 屋台を持つ4町が持ち回りで、屋台に張出舞台をつけて屋台歌舞伎が演じられるようです。管理人は、張出舞台をばらしているところしか見たことがありません。張出舞台をつけた屋台は是非見てみたいところです。
秩父駅方面に坂を曳き上げられる下郷笠鉾 団子坂のような一瞬の急勾配ではありませんが、荒川の橋を背に秩父駅方面に向かう道は、上り坂が続きます。秩父夜祭で最大・最重量の下郷笠鉾が、この坂を曳き上げられる様子は、12月3日(昼間)最大の見せ場だと思います。曳き上げの大分前からポジションを確保するカメラマンも多数いるほどです。とにかく、ど迫力の一言です。
本当の意味での秩父夜祭(なにせ夜祭なので・・・)も一度は、見てみたいものだ。まあ、実際には、夜見物が可能でも団子坂の曳き上げ見物は、難しいらしいが・・・。団子坂とお旅所を見たが、とてもとても入り込む勇気がでない。やっぱり、有料の観覧席を申し込むしかないのか?遠くから見物に行く方は、徹夜して翌朝の電車で帰ったりしてるのだろうか?
秩父神社
本町交差点
団子坂
お旅所
秩父駅方面の上り坂
秩父夜祭 動画コーナー
※1:前述の通り、管理人は、12月3日夜の見物をしたことがありません(夜祭なのに・・・)。ですから、「祭見物のポイント」には、
  12月3日夜は含まれていません。
※2:2012年10月7日は、特別イベントとして開催された「秩父祭笠鉾特別曳行」の見聞録です。

トップへ お祭見聞録へ ページの先頭へ


inserted by FC2 system