佐原の大祭

 佐原の大祭は、香取市(旧佐原市)の佐原地区で行われる八坂神社の夏祭りと諏訪神社の秋祭りの総称らしく、夏祭り(山車10台参加)は、7月10日過ぎの金・土・日。秋祭り(山車14台参加)は、10月第2金・土・日に行われます。山車(佐原では、幣台:やだいと呼ぶそうです)は、千葉・茨城県境あたりの水郷地帯に見られる形式で、ほとんどの山車には、巨大(5メートルぐらい)な人形が載せられています。これらの山車が、佐原囃子と共に佐原市街地を曳き廻されます。車輪は、固定式四輪の頑丈な板車(佐原では、ハンマと呼ぶそうです)ですが、鉄輪は嵌められていません。担ぎ棒で車輪を浮かせ気味にして強引に取り廻すので、道路には、車輪の削れた後が残ります。このような状況から、ある程度の周期で交換されるいると考えられます(たしかめた訳ではない)。佐原の人たちは、相当の祭好きらしく、年2回の祭以外にもことあるごとに山車が曳き廻されるようです。
※:2008年6月7日は、佐原で山車サミットが開催されたのを記念して行われた曳き廻しの様子です。夏・秋合わせて21台の山車が
  参加しました。なお、正確には、全国山・鉾・屋台保存連合会総会 佐原大会山車曳き廻しらしいです。
  近年では、香取市合併記念とかでも曳き廻しが行われたようです。



2008年6月7日

2008年10月10日

2010年7月17日
巨大な山車人形 前述の通り、ほとんどの山車には、巨大な山車人形が載せられています。山車の上に乗った人と比較すると大きさがよくわかると思います(上写真参照)。中には、原舟月・古川長延等名人作の人形もあります。また、町内住民の作である鷹・鯉(これらも巨大)が載せられた山車もあります。
佐原囃子 佐原囃子(パンフレットの記述は、佐原ばやし)は、日本三大囃子の一つで、笛・鼓・大皮・大太鼓・附締太鼓・すり鉦を使用し、15人程で演奏されるようです。曲目は、40曲以上だそうです。私には、鼓の音が特に印象的でした。
山車の取り廻し 担ぎ棒で車輪を浮かせ気味にしながらの取り廻しは、迫力たっぷりです。佐原では、この方法で、狭いところもこまめに曳き廻されます。
山車の曲曳き 最大の見せ場としての特別の曳き廻しを曲曳きと呼ぶようです。パンフレット等には、曲曳きとして「のの字廻し」、「小判廻し」、「そろばん曳き」が載せられています。特に、のの字廻しは、最大の見せ場のようで、見ている方も思わず力が入ります。上の写真ものの字廻しの様子です。
手踊り 佐原では、他の祭でよく見られるように、山車の上での踊りはありません。但し、曳き廻しの途中で佐原囃子に合わせて手踊りが行われます。これも佐原の見どころの一つのようです。
小野川沿いを曳かれる山車 小野川沿いには、古い町並みが広がっており、その中を連なって曳かれる山車は、何とも絵になります。
佐原まで遠くて時間がかかるのは承知の上だったが、まさか駅でスイカが使えないとは思わなかった。聞いた話によると、来年あたりには使えるようになるらしいが・・・。それにしても、さすがに、人形のでかさには驚いた。
※:2010年7月には自動改札が設置され、スイカも使えるようになってました。
忠敬橋
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