神峰神社大祭禮(日立風流物)

 日立風流物は、以前は宮田風流物と呼ばれていたそうで、パンフレット類の記述によると、江戸時代の享保頃に始まり、文化文政の頃には、からくり構造を持つようにより、明治初期には、巨大なからくり山車になっていたそうです。現在では、7年に一度の神峰神社大祭禮で全4台が、日立さくらまつりで、毎年交替で1台づつが公開されます。台車部分は、固定式の4輪で板車となっており、からくりの操作やお囃子(鳴り物)は、舞台下のスペースで行われていました。演じられるからくりは、物語的に構成されており、表山・裏山で別の演目が行われるなど、大変に見応えがあります。
※:日立風流物は、国指定有形民俗文化財・国指定無形民俗文化財・ユネスコ無形文化遺産に指定されています。



2012年5月4日
日立風流物 日立風流物は、高さ15m、幅3−8m、奥行7m、重さ5tの巨大なからくり山車で、山車のなかには、約10人の囃子方や約30人のからくり人形の操り方が乗り込んでいるそうです。山車の移動時等には、唐破風状に閉じられていますが、公開時には、左右に広がる5段組の舞台上で物語的になった壮大なからくりが演じられます。表山・裏山で別の演目だったり、矢が飛んできたり、上下を逆転させて別物になるからくり人形など見応えがあります。
なお、2012年の神峰神社大祭禮では、以下の演目でした。
東町 表山:風流源平盛衰記 裏山:風流安珍清姫※
北町 表山:風流太閤記    裏山:風流花咲爺
本町 表山:風流川中島    裏山:風流加藤清正虎退治
西町 表山:風流忠臣蔵    裏山:風流自雷也
※:パンフレットには、安珍清姫となっていましたが、手持ちの写真を見ると、「日立の伝説 かびれ霊峰と御岩権現」となっていました。他にも違う物があったのかもしれません。
日立のささら 神峰神社大祭禮には、風流物以外にささらが公開されるようです。ささらは、日立市内を巡行しながら、半庭・すりこみと言う獅子舞が演じられます。日立のささらは、茨城県指定無形民俗文化財だそうです。
見物に行った日は、とても好天とは言えなかったが、ホームページによると公開(前日は、悪天候のため日立風流物は、中止)するようなので、日立へ向かったが、日立到着後も雨が降っているありさま。現地で昼食中に天候が回復し、無事公開された。よい具合の写真は撮れなかったが、山車から矢が飛んできたのはビックリした。
大雄院通り(おまつりロード)
神峰神社
神峰神社大祭禮(日立風流物) 動画コーナー

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